2021-06-14
83歳現役 親方の仕事
10代の頃から 漆に関する仕事に取組み 早や80代に。。。
今では日々のライフワークとして蒔絵を描いてます。
そんな親方の代表作「飾り皿(半月) 東海道五十三次の図蒔絵」。他の仕事もこなしながら長い年月をかけ、日本橋から京都までの街道図を55枚 描きあげました。
描くと言っても絵具の様に 塗り込みたい色の漆がある訳じゃないので、顔料を乳鉢で細かく砕き ヘラで漆と混ざ合せ 様々な色漆を作ります。他にも金粉・銀粉・乾漆粉(漆の粒子)も利用しながら描きます。
蒔絵で描く前に 安藤広重の版画の図を何度も何度も見ながら頭の中で自分の世界を作り下図を描き、その上に筆を下ろします。描いてる過程でも 何ども見直す版画図、なるべく忠実に でも漆の世界で表現を。。。
その繰り返しで約20年。仕上がりました。
合間合間の仕事やけど どの作品にも親方の魂が込められてます。
描きながら、新たな表現を学び 次の作品に活かす。その繰り返しで技術を積み上げたのですね。だからなのか、過去の作品を見直した時 拙い部分を見つけると手直ししたりしてます。やはり職人 この世に残す作品は納得のいくものだけです。
ちなみに 今は手箱に蒔絵を手掛けてます。もしも ご覧になりたい方は ご連絡ください。目の前で見れます (^-^)
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